生まれたての太陽 13
小学生の時のお話
私は少し浮いていた。
ドッチボールクラブに入った時のことだ。
小学三年生のガキが六年のガキと仲が良くなり遊ぶようになる。
先輩の家に遊びに行って、お母さんから手料理サンドイッチがでてきた。
私は青ざめ。チーズエッグツナマヨサンド。(食べられない、ぐぅーー)
この危機をどう切り抜けるかという選択肢が一つしかなかった。
意識が飛んでしまいそうになりながら、コップ一杯分のお水で飲み込んだ。
先輩から秘密を聞かされる。
「財布を拾った」
「十万円入ってる」
「今はベットの下に隠している」
うらやましいと思った。
ある日、映画にいこうとなった。オッケーといいながら、財布には千円札はなかった、、、。悪に染まる。おばあちゃんの財布からこっそり抜いたのだ。(映画を見るためには1000円が必要だったんだ)
この時の心臓の音「ドクン・ドクン・ドクン」は、好奇心という音なのだと思っていた。まわりを「キョロ・キョロ・キョロ」とみる動作は、ドロボウごっこをやるような感覚だった。
この幼少期に失敗しながら、反省しながら、生きれたことは今の財産だが、、。